そういや中井拓志さんの新刊が出てるらしい、と言う話を耳にしました
さっそく今日探してこようと思います
中井拓志さんの小説がめちゃめちゃ好きなんですわ
角川ホラー文庫から出てるけど全く怖くないし(そのせいで叩かれてる感もあるけど)、最新科学と非現実のミスマッチ感とか素敵だし(そのせいで叩かれてる感もあるけど)、登場人物がほとんど皆マイペースで自分勝手で、起こってる事態の大きさを理解してないか、わかってても気にしない辺りが最高だし(そのせいで叩かれてる感もあるけど)、シニカルでコミカルで少し切なく美しい感じがもうたまらんです
あと、情景が見えるってのがいいです…いや良くないかも精神衛生上
「レフトハンド」を読んだときは左腕が抜ける瞬間や左腕がカサカサ歩くところなんかが鮮明に目に浮かびましたし、「アリス」を読んだときは、危うくアリスの「S」にやられそうになりました
あと発想のぶっとび具合が素敵。マジ素敵
ウイルスにやられた人間の左腕がすっぽ抜けて走り回るぞー!とか
重度の脳障害を患ってる美少女に見えてる世界は9.7次元のフラクタルのちょうちょの群れなんだよ!とか
普通たぶん出てこないっす
で、読んでるこっちは「何それ地球がヤバイ」ってなるんだけど、結局局所的に解決させちゃう(←ここ重要。というか根本的な解決してねえ)。
投げっぱなしなんだけど、むしろ平和でいいです
そこがまるで現代日本の縮図を見ているようです
今日も僕らは何事もなくのほほんと暮らしました、的な
長ったらしい文章をぼーっと読める人で、科学とかにうるさくない人ならものすごく面白く読めると思います
新刊こっちに置いてればいいなあ
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